無料相談のデメリット

無料相談・有料相談の比較

無料相談はメリットよりデメリットの方が多い?

無料相談は、相談料がかからないといったメリットがある反面、いい加減に対応される可能性が高いといったデメリットがあります。

デメリット メリット
無料相談
  • 個別具体的な助言が得られにくい
  • 親身になって話しを聞いてくれない場合がある
  • 相手の都合で所要時間(~30分程度)を決められる
  • 仕事になる、ならないで選別される場合がある
  • ほとんどの場合、何回でも継続して相談できない
  • 気兼ね(遠慮)する場合がある
  • 相談員の氏名・連絡先も分からないことがある
  • 相談員を指名できない場合がある
  • ほとんどの場合、出張相談ができない
  • 相談料がかからない
有料相談
  • 相談料が1時間あたり3~5千円程度かかる
    (行政書士事務所の場合)
  • 個別具体的な助言が得られやすい
  • 親身になって話しを聞いてくれる
  • 自分の都合で所要時間(数時間でも)を決めれる
  • 仕事になる、ならないで選別されない
  • 何回でも継続して相談できる
  • 気兼ね(遠慮)する必要がない
  • 相談員の氏名・連絡先が分かる
  • 相談員を指名できる
  • 出張相談ができる可能性が高い

どうでしょうか。有料相談と比較して、無料相談の方がデメリットが多いことがお分かりいただけたと思います。逆に言いますと、無料相談と比較して、有料相談の方はメリットが多いことに気付かれたと思います。

有料相談の相談料には、多くのメリットが含まれて数千円だということです。有料相談であれば、少なくとも気兼ねせずに、仕事にならない案件だからといって早々に相談を打ち切られる等のリスクは回避でき、親身になって話しを聞いてくれます。数千円を節約して、短時間の相談で必要な情報が得られずに「数十万円、数百万円を損してしまった」等、取返しのつかないことになれば、後々後悔することになります。

無料相談は、役に立たない?

一般的な概要説明程度と割り切ることが重要

解決に時間がかかる方の傾向として、無料相談ばかり何箇所も利用されている方が見えます。その理由は、「いろいろな意見が聞きたい」、「相談が多岐にわたるので、一箇所では時間が足りない」、「いい加減な対応をされた」等、あるかと思いますが、多くは「満足のいく回答が得られない」、「何とか自分で解決したい」からではないでしょうか?

イメージしてください。無料で配られるものに、有料のものより量・質とも優るものがあることは稀です。例えば、ティッシュ、各種非売品、フリーペーパー等は販売促進グッズであり、その先に何か販売等する目的があるものです。我々士業(さむらいぎょう)にとっての商品は、知識や情報、経験にほかなりません。無料で提供される知識や情報は、販売促進グッズと同じ場合もあり、それなりのものと考え、過度に期待することは避けたほうがよいと思います。

無料相談は、一般的な概要説明程度と割り切ることが重要です。そこで得られた助言から費用対効果を含め、「自分で解決できるのか」、「専門家の支援を受けるのか」、「何ともならない案件なのか」、あるいは「もう少し個別具体的な助言が必要なのか」等を見極める判断力が必要です。この判断こそ、自分でしなければならないのですが、ズルズルと放置すると多くの問題は悪化をたどります。

結局、相談は無料でも書類作成まで無料で行う事務所や行政機関は存在しないのですから…。

自分で解決できないことに気づかず、あるいは何となく気づいているが何とか無料で解決できないかを模索しても解決に時間を要するばかりです。無料相談で「複雑な案件」と助言された場合、一度は有料相談されることをおすすめします。

無料相談の限界を知る

当行政書士事務所も過去にメール初回無料相談を取り扱っておりましたので、無料相談そのものを否定するつもりはありません。ですが、無料相談の限界を知ることも実は非常に有意義なことです。少し考えれば分かることですが、知人・友人でもない限り、本当に無料で見知らぬあなたの抱える問題を何時間もかけて助言してくれることは稀だと思います。

なぜなら、我々士業事務所は、不親切とか意識が低い訳ではなく、行政機関や非営利の団体等とは異なり、行政サービスやボランティアを目的とした事務所ではありません。無料相談にいくら時間を費やしても、その後、仕事にならない案件であれば収入はゼロとなり、生活ができなくなるからです。

我々士業は、社会貢献を使命としますが、それはあくまで労務を提供し、対価を得る中で実現していくという至極当然のこととご理解ください。

無料相談をやっている事務所は親切?

15分や20分の無料相談では、適切な助言は困難です

経験上、相談内容を問わず、これまでの経緯、背景、問題点等をお聞きし、さらに持参等された書類にも目を通し、問題点を整理した上で、ポイントや予測、対処方法等をご説明するには、おおむね1時間程度は必要です。

無料相談で1時間程度、相談に応じてくれる事務所は親切だと思います。15分や20分ではほとんどの場合、中途半端になり、適切な助言は得られにくい結果となります。必要な聞き取りを欠いた助言を基に判断することは、場合によっては危険であり、混乱を招くこともあります。

仕事になる、ならない案件かを取捨選択しているだけに過ぎない無料相談もありますので、無料相談をやっているからといって必ずしも親切な事務所とは限らないと考えます。

有料相談は、可能な限り有益な助言を提供する

相談終了後も有益な情報・提案があれば、お電話にてご連絡

当行政書士事務所の有料相談をご利用になる方は、他で無料相談をされた方が多く、ご相談の最後に「相談してよかった」、「よく分かり納得できました」、「お金を払う価値がある」、「無料相談と違うね」等のお声をいただいております。また、解決が困難な事案(何ともならない事案があることも事実です)に対しては、さまざまなケースを想定・提案し、それでもなぜ困難なのかを丁寧に根拠をもってご説明することにより、「納得してあきらめることができます」とのお声もいただいております。

当行政書士事務所は、相談料をいただく対価として、「可能な限り有益な助言を提供する」ことをモットーにしております。相談終了後であっても、ご相談者様にとって有益な情報・提案があれば、お電話にてご連絡させていただいております。無料相談の助言では物足りないと感じられた方、一度有料相談をお試しください。